熱中症を学ぼう!
毎日、猛暑日の記録が更新されていますね。
急激な気温の変化により体調を崩されている方の受診が
今月に入って増えてきています。
これからお盆を迎え、まだまだ残暑も厳しいでしょう。
熱中症についても様々な情報が溢れていますが、ここでおさらいしておきましょう!
熱中症の症状
症状1:めまいや顔のほてり
一時的に意識が遠のいたり、腹痛が起きる事もあります。
症状2:肉痛や筋肉のけいれん
一般的に「こむら返り」と言われる、手足の筋肉がつるような症状がでたり
筋肉がピクピクとけいれんしたり、硬くなることもあります。
症状3:体のだるさや吐き気
体がぐったりしたり、吐き気やおう吐、頭痛などが伴う事もあります。
症状4:汗のかき方がおかしい
とめどなく汗が出てくる、または全く汗が出ないなど、
汗のかき方に異常がある場合は熱中症にかかっている危険性があります。
症状5:体温が高い、皮膚の異常
体温が高く皮膚を触るととても熱い、皮膚が赤く乾いている
などの症状も熱中症のサインの一つです。
症状6:呼びかけに反応しない。まっすぐ歩くことができない。
声を掛けても反応がなかったり、おかしな返答をする。体がけいれんを起こしたり
真っすぐ歩けないなどの症状があるときは、
重度の脱水症にかかっている恐れがあります。
すぐに医療機関の受診をおすすめします。
症状7:水分補給ができない。
呼びかけに反応しなかったり、自分で水分補給ができない場合は大変危険です。
すぐに医療機関を受診しましょう。
熱中症の予防と対策
条件次第で誰もが熱中症にかかる危険性があります。
梅雨明けから初夏・夏休み明けなどの体が暑さに慣れていない時は無理せずに
徐々に体を慣らしていきましょう。
水分をこまめにとろう!
のどが渇いていなくても、こまめに水分をとるようにしましょう。
市販の経口補水液は吸収がはやく、汗で出てしまった塩分の補給にもなりますよ。
塩分をほどよくとりましょう
必要以上にとる必要はありませんが、食事を通してほどよい塩分をとりましょう。
また、スポーツなどで大量の汗をかくときには塩分補給を心がけましょう。
ただし、医師から水分や塩分の制限をされている場合はよく相談の上、
指示に従うように気を付けてください。
睡眠環境を快適に
日々、ぐっすり眠る事は熱中症の予防にもつながります。
一般的に成人の場合は一日の睡眠時間が7時間前後がほどよいとされています。
熱くて寝苦しい日が続いていますが、通気性の良い寝具やエアコン、扇風機などを
適度に利用して睡眠環境を整えていきましょう。
暑さに対する工夫をしてこの夏を乗りきりましょう!
私自身も、なかなか十分な睡眠時間がとれなかったり、喉が渇いた後に水分補給を
あわててする事もあります。
ですが、朝起きて野菜と果物のジュースを飲んだり、診察の合間に冷やしたお茶
をポットに入れて飲んでいます。
毎日の生活の中で少し意識することが熱中症の予防につながります。
夏は楽しいイベントもたくさんありますよね。
この夏は猛暑日が続き残暑も厳しそうです。日常の小さな心がけで熱中症から
体をまもりましょう!